【シドニー3日AAP】 子供や若年者の腰痛の発生は、学校のバックパックを使用しているのが原因ではないことが、統計的レビューから明らかになった。
シドニー大学の研究者らが、平均年齢12歳から14歳の7万2000人以上の子どもを対象にした、バックパックと腰痛の関連性についての発表された研究論文69本を調査したところ、世論に反して、バックパックが腰痛を引き起こすという有力な証拠は見つからなかったという。
スティーブン・カンパー准教授は、バックパックの重さ、形、背負い方も腰痛を引き起こす原因になるという証拠はないとし「もし関連性があるのなら、明白にわかるはず。みんなが、バックパックのせいだと決めつけそれが定着しているだけ」と述べた。
バックパックの中には、重量を体重の10パーセント分にするように忠告しているものもあるが、カンパー准教授は「科学的な根拠はない」としている。