【シドニー6日AAP】 オーストラリアの科学者チームによって、痛みの種類を判別できる画期的な血液検査が開発され、幼児や認知症患者など、痛みのレベルを自己申告できない人たちの診断に有益になることが期待されている。
「painHS」と呼ばれる世界初の血液検査は、病気に発展する可能性のある慢性痛と身体を守るための必要な急性疼痛(とうつう)では免疫細胞の色が生物学的に違うことを発見した後に開発された。
これにより、光測定ツールを使用して血液検査をすれば、すぐに痛みの種類を判別できるという。
神経科学者であるマーク・ハッチンソン教授は、5人に1人のオーストラリア人が慢性痛を患っているとし「患者の自己申告が診察の鍵となるが、痛みを上手く説明できない患者や言葉の話せない動物などへの診察には非常に有益になる」と述べた。
この血液検査は、18ヶ月以内にGPなどで広範囲に使用できるよう準備される予定だという。