【メルボルン7日AAP】 ディーキン大学が行った研究から、スマートフォンへの依存が若者の生産性、健全な感情、人との関係に影響を及ぼしていることがわかった。
大学生400人を対象とした調査の結果、定期的に携帯電話を見なければ不安を感じると3分の1の人が答えた。さらに34%が睡眠時間の減少を認め、半数以上が“やるべきことがある時間も携帯電話を使用する”と答えた。
研究を主導したシャロン・ホーウッド博士は、「国民のおよそ88%がスマートフォンを持っていることから有益と考えがちだが、過剰な使用は気分の停滞や身体活動の減少、睡眠不足など悪い影響も伴う」と述べた。依存の原因は、ソーシャルメディアによる“取り残される恐れ(FOMO)”や、意図的に依存性するようデザインされた電話やアプリのスタイルにあるという。性格では神経症的傾向が高い人や誠実性の低い人が依存しやすいという。