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多発性骨髄腫 豪・NZ世界最高の発症率

【シドニー17日AAP】  オーストラリアとニュージーランドを含むオーストララシア地域が、多発性骨髄腫(MM)の発症率で世界最高となっていることが、医学誌JAMAオンコロジーで明らかになった。MMの患者のほとんどは60代以上となっており、人口の高齢化が進むにつれて発症率も今後増加していくとみられている。

 

米国ワシントン大学の研究によると、2016年にMMの患者は世界で13万8,509人と、10万人に約2人の割合だった。一方、オーストララシア地域では、10万人に5.8人となり、21の国や地域で最高となった。これに北米と西ヨーロッパが続いた。

 

さらに、同研究によるとMMの発症率は、1990年から2016年の間に世界で126%増と、過去20年間で急増していることも分かっている。急増の背景には、人口の増加と人口の高齢化があるとみられる。白血病基金のビームズ氏は、臓器や骨髄がダメージを受ける前にMMと診断を受けることが重要だと話した。

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