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ロックアウト法緩和 暴力増加を懸念

【シドニー25日AAP】  NSW州政府が24日、シドニー市内のキングス・クロスやCBDの複数の場所で、アルコールを規制するロックアウト法を緩和する方針を示したことを受け、同州救急サービスはアルコールに関連した暴力事件が急増すると懸念を示している。

 

現行のロックアウト法では、午前1時30分以降は新たな客の入店が禁止されており、午前3時以降のアルコールの提供も禁止されている。ただ、ライブ音楽などのエンターテーメントを提供する場合には例外が認められ、現在、シドニーCBDとキングス・クロスでは30に上るクラブで、午前2時までの入店と午前3時30分までのアルコールの提供が認められている。

 

一方、警察官、救急隊員、看護師、医師らによる団体ラスト・ドリンクス・コアリションは、規制緩和の決定は“無謀”だと非難。NSW州のグーリー警察協会副会長は「2014年以前に、キングス・クロスで酷い状況を見てきた」と述べ、「アルコールを提供する店などが密集する場所では、事件が多発する明確な証拠がある」として、警鐘を鳴らした。

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