【キャンベラ26日AAP】 ギラード首相は、尊厳死が法制化された場合、どのように機能するか疑問だとし、その状況を想像することは不可能に近いとした。また、ギラード氏はこの問題が連邦議会で議論されるときまでに、自身の立場を明確にする必要があると述べた。
グリーン党は尊厳死の問題を国家の重要課題として再び取り扱うよう推進しており、NT準州やACTに法制定の権利を与えること目的とした法案を提出する予定。
ギラード氏は尊厳死の法制化について自身の最終的な考えを保留する一方で、人に自分の命の終焉を決定する権利を与える手続きについて懸念を示した。「尊厳死を法制化したときに必要になると思われるある種の規約をどのように決定するのかを考えることは非常に難しいこと。不可能に近い」とギラード氏。
一方、尊厳死の法制化を訴えるニチキ氏はギラード氏の考えを非難し、ベルギー、オランダ、スイスなど多くの国では尊厳死が法制化され、機能していると主張した。