【キャンベラ29日AAP】 転職によって複数のスーパーアニュエーション(厚生年金)を持つ人は多い。複数の年金口座に伴う手数料や保険料の国民負担は、毎年26憶ドルに上るとわかった。
生産性委員会が行った調査の結果、全厚生年金の3分の1に当たるおよそ1,000万件が多重口座だった。転職のたびに新しい年金口座を持つことによる。委員会は、「人生で初めて仕事をするときに初期口座が設定されるべき」と提唱。また、独立した専門家による、業績のよい年金運用会社10社が提示されるべきだという。
オドワイヤー金融サービス相は、「特に若者や低所得労働者が手数料などで搾取されている」と述べ、国税局(ATO)と連携して国民と年金基金を再結合させる意向を明らかにした。
業績の芳しくない基金から乗り換えない場合、定年後の年金額は平均40%減とも見積もられる。現在55歳の人の定年時に、受給額の差は最大6万ドルになる計算だ。