【シドニー1日AAP】 NSW州では1日から、「HIV検査週間」がスタートした。同州では同性愛者の男性のうち、新たにエイズウイルス(HIV)に感染した人の数が、過去5年間で約半数に減少したことが、NSW州保健当局による報告で明らかになっている。
NSW州保健当局によると、オーストラリアで出生した同性愛者の男性で、2018年1月~3月HIVに感染した人の数が、5年前の同期と比べて48%減少したという。NSW州保健当局のチャント博士は、感染者が減少したのは検査を受ける人や治療を受ける人が増えたことや、予防ピル(PrEP)の服用、コンドームの使用との見解を示している。
また、PrEPは今年4月1日以降、医薬品購入補助金制度(PBS)の対象となっており、一般患者では月当たり39.50ドル、割引対象者では6.40ドルまで価格が引き下げられている。PrEPは服用でHIVの感染が99%予防できる。