生活

豪で糖尿病を発症する移民たち

【シドニー13日AAP】   専門家によると、北アフリカ及び中近東からオーストラリアに来た移住者に2型糖尿病を発症する人が多くみられるといい、その割合はオーストラリアで生まれた人々の発症率の2倍以上だという。

2型糖尿病は糖尿病の9割以上を占めるもので、悪い食生活が原因で発症することが多い。

この発表をしたのはメルボルンに拠点を置く「Multicultural Centre for Women’s Health」のマードロ医師で、糖尿病を発症する移民の多くは、オーストラリア到着時は健康であるものの、5~10年間、オーストラリアで生活を行ううちに油分や糖分、また塩分の高い食事を取り続けたり、出身国の生活習慣として運動をしない、また長時間勤務などが要因となって糖尿病を発症してしまうケースが多くみられるという。さらに、移民の出身国の文化によっては、女性が1人で歩いていることは「暇つぶしをしている」とみなされてしまったり、時間ができた夜などに散歩に出かけたくとも安全面に不安があることが、運動する機会の減少要因になっているとも指摘された。

「豪州健康と福祉協会」の統計によると、オーストラリアの全人口に対し2型糖尿病患者の占める割合は3%。一方、北アフリカ及び中近東からの移民においては7%、東南アジアからの移民では6%、南部・東部ヨーロッパの移民においては5%だという。

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