【シドニー4日AAP】 インフルエンザ流行の季節を控えて予防接種を受けた人は多いが、「手洗いやマスク着用など予防策の影が薄れている」と専門家は警告する。
QLD州のボンド大学で公衆衛生を担当するクリス・デル・マル博士は、ゴールドコーストで行われた一般医(GP)学会で、「国内でインフルエンザワクチンは売られすぎ。予防に焦点をあてるべき」「日本や東アジアのようにマスク着用を奨励し、社会的に受け入れるべきだ」と述べた。同氏は手洗いやマスク着用、検疫の大切さ、バスや電車など公共の場での除菌も必要だと訴える。
オーストラリア医療協会(AMA)のバートン会長も、「高齢者間のワクチン有効性は30%に過ぎない」と話し、手洗いが感染防止に有効だと認める。