【メルボルン7日AAP】 VIC州メルボルン西部ウィリアムズタウンの海岸で先月、小マッコウクジラが打ち上げられ、その後安楽死した事件で、クジラの解剖結果が7日、明らかになった。全長2.4メートルの小マッコウクジラは妊娠しており、胃の内部にビニール袋や海藻が詰まっていたとみられる。
解剖結果によると、クジラは胃の内部がビニール袋で詰まったために水の流れが悪くなり、体長の異変を感じたとみられる。このため、海藻を食べた可能性が高いが、この種のクジラが海藻を食べることはまれだという。
解剖結果について、自然保護当局は「人間が出すゴミが、自然環境に甚大な被害をもたらすということをもう一度考えるきかっけとなった」として、国立公園やメルボルン動物園などで、一般市民に対してもゴミを適切に捨てるよう呼び掛けていく必要があるとの考えを示した。