【キャンベラ8日AAP】 連邦政府のターンブル首相は、今月12日に行われる米朝首脳会談について、トランプ大統領が金正恩朝鮮労働党委員長と交渉のテーブルにつき、中国が北朝鮮に対し厳しい圧力をかけていることを高く評価する一方、会談の成果については慎重な姿勢を示した。
ターンブル首相は「朝鮮半島問題においてはこれまで、良い兆しが見えながら何も成果のない経験をしてきた」と慎重な態度を示した。連邦のビショップ外相は「北朝鮮が非核化を進める断固とした姿勢を示すまで、最大の制裁を緩めるべきではない」と述べ、会談が北朝鮮による違法行為の遮断器としての役割を果たすことを期待するとの考えを示した。
12日にシンガポールで行われる会談は、現職の米国大統領と北朝鮮首脳による初めての会談となることから、世界から注目が集まっている。トランプ大統領は自身の著書「The Art of the Deal」の中で、取り引きの際に最も避けるべきことは、成立させようと必死になることだと分析。「相手は自分の優位さを嗅ぎ取ることとなり、自分は死に至る」と忠告している。