【キャンベラ18日AAP】 今年1月に南極海で発生した、日本の捕鯨船と環境保護団体の船が衝突した事故に関して、事故調査を行っていたニュージーランド海事局は調査報告書を発表。責任は双方にあるとした。
この事故は、日本の捕鯨監視船「第2昭南丸」とシーシェパードの活動船「アディ・ギル」号が衝突し、アディ・ギル号が沈没したというもの。この事故では双方とも責任は相手側にあるとして譲らず、関係当局が事故調査を行っていた。
18日に発表されたこの報告書によると、最初に昭南丸側はアディ・ギル号を避けるための時間が十分あったにも関わらずこれを怠ったことを指摘。アディ・ギル号については、航行コースと速度を保ち事故を回避するための行動をとらなかったとした。
この事故から1カ月後、アディ・ギル号のベスーン船長は日本の捕鯨船に乗り込み日本側に逮捕された。身柄を拘束された後、日本の刑務所で5カ月服役。その後、国外追放となった。