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豪の25歳若者 「青年クライシス」増加

【キャンベラ14日AAP】  非営利団体ファンデーション・オブ・ヤング・オーストラリアンズ(FYA)が発表した最新の報告書によると、国内の25歳の若者のうち、正規雇用に就いている人は約半数にとどまっていることが分かった。25歳人口の約60%は何らかの高等教育資格を持っているが、就職は困難になっており、「中年クライシス」ならぬ「青年クライシス」に直面しているという。

 

FYAによると、1986年には教育機関を卒業して正規雇用となるまでに約12か月を要したが、現在25歳の若者が正規雇用となるまでにかかる時間はこれより約4年半以上長くなっており、自分たちの両親の時代と比べても、正規雇用への道のりが難しくなっていることが分かっている。

 

FYAの報告書はさらに、若者たちは25歳になると、変化の激しい雇用市場において自身のキャリア選択で悩み、行き詰まりを感じる人が増えてくると分析。このような傾向は年々強まっているとして、このような若者の人生に対する閉塞感を「クオーターライフ・クライシス」と呼ぶ人もいると報告している。

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