【ブリスベン20日AAP】 QLD州のブリスベン最高裁判所は20日、同州に住むアイラ・クレスウェルさんに対し、2016年8月に亡くなった交際相手の精子の使用を許可する判決を下した。裁判官はクレスウェルさんの意向は、死別の悲しみに対する反応としてごく自然なこととの見解を示した。
ブリスベン最高裁判所は、クレスウェルさんが交際相手だったジョシュア・デイビスさんの死後、デイビスさんの両親の許可を得た上で、精子を取り出したことは合法だったとの見解を示した。クレスウェルさんはこれまで、デイビスさんが生前に子どもを持ちたいと考えていたことを繰り返し主張していた。
最高裁のブラウン裁判官は「子どもを持ちたいというデイビスさんの意思は明確」と述べる一方、子どもを持つのは自分が生きていることが前提だったとの見方を示した上で、最終的にはデイビスさんがクレスウェルさんの意向に反対である証拠が見当たらなかったと説明した。