【シドニー21日AAP】 NSW州のストークス教育相は21日、子どもたちが学校へ携帯電話などを持ち込むことについて、保護者や教員から懸念する声が上がっていることを受け、学校における携帯電話の使用について見直しを命じたことが分かった。
また、セント・ポールズ・カトリック・カレッジの前校長で、学校における携帯電話の使用を禁止した経験を持つマーク・ベイカー氏は、テクノロジーの導入を盲目的に急ぐ傾向を指摘し、学習にとって「素晴らしい」一面もあるが、不適切な画像にアクセスしたり、ネットいじめにつながる危険性もあると警鐘を鳴らしている。
一方、NSW州教員連盟のマルヘロン会長は、見直しは日常的に携帯電話に関する問題に直面している教員が主体となって行われるべきとの考えを示したが、「生徒とのやりとりは非常に難しい」と述べた。また、カトリック・スクール保護者カウンシルのマクニール氏は、電話は勉強以外のことに使用されたり、若者のうつと関係性が深いとして懸念を示した。