【ダーウィン22日AAP】 NT準州はこのほど、初めてとなる州政府の改造で、先住民族出身の女性、セリーナ・ウイボ氏を大臣として任命したことが分かった。アーンヘム選挙区から選出された33歳のウイボ氏は、母親が先住民族、父親が欧州出身の教員で、自身も教員の経験を持つ。
ウイボ氏は、教育に関しては特に、地域が一丸となることが不可欠との考えを示し、「NT準州で教育問題を上手く解決していくには、コミュニティの参加が極めて重要」と述べた。NT準州ではテナント・クリークで今年2月、2才の女の子に対する性的虐待事件が発生したほか、事件発生後に15人の子どもが保護されるなど、準州政府に迅速な対応が求められている。
NT準州のガンナー主席大臣もまた、児童保護に関しては、「われわれが(保護のために)午前2時に家までかけつけることは不可能」と述べ、親族やコミュニティに頼る必要があるとの見解を示した。同主席大臣は、大臣9人のうち6人に女性を任命しており、先住民出身の大臣はバウェル氏にウイボ氏が加わり2人となる。