政治

首相、新生児とその母親らと対面

【シドニー1日AAP】 ギラード首相は新年の幕開けに、シドニーのウェストミード病院で新生児とその母親らと面会し、1日から施行された連邦政府の育児休暇制度の恩恵を受けることを祝福した。

首相は、1日午前2時52分(豪東部夏時間)に第二子の女児を出産したケリービルのアンジャナ・ヒラーニさん(29歳)と対面。ITサポートの仕事をするヒラーニさんの出産予定日は12月29日であったが、2日遅れたため18週間分の有給休暇を受けることになった。ヒラーニさんは同制度の資格対象となったことについて、自宅で生まれたばかりの赤ちゃんとその姉モヒーニちゃん(5歳)の世話ができることを「素晴らしい」と喜んだ。

同制度では、新たに親となった者を対象に、出産日もしくは養子縁組日から遡る過去13カ月のうち最低10カ月間に、330時間以上もしくは週1日以上働いた資格対象者に対して、国内最低賃金(現在週570ドル)を18週間支給する。首相は、「オーストラリアが勤労世帯のために初めて有給育児休暇制度を実施した歴史的な制度である」と語った。

新制度の下、従業員への手当てを撤回する企業が出る恐れがあるが、首相は、労働者は企業にとって最大の資産であることを忘れてはならないと述べた。政府は2011年7月までの資格対象の親には直接支給を行い、その後は事業者に責任を委ねる形となる。

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