【パース26日AAP】 連邦政府が提案する生活保護費受給者に対する薬物検査について、WA州のクック保健相は「被害者叩きだ」と話す。一方で、元薬物中毒者は支持を示す。
メタンフェタミン・アクションプラン特別捜査班による中間報告発表で、クック州保健相は「連邦政府が提案する検査は薬物中毒の複雑さを理解していない」と話した。
これに対し、同席した元中毒者のトム・デ・スーザさん(23)は、「薬物乱用のサイクルを壊すどんな方法も試す価値がある」「難しいのは薬物をやめることでなく、人生の再建だ」と語った。デ・スーザさんは14歳からアイスを注射していた。4年前にリハビリを終えた今も、副作用に苦しむという。
捜査班を率いるロン・アレクサンダー氏は、「アイス中毒者に対する汚名が長期使用を促している」と話す。暴力犯罪の多くが薬物またはアルコール関連によるなかで、“中毒者は助けが必要”というメッセージを伝えるのは難しい。