【シドニー3日AAP】 NSW州ブルー・マウンテンズのマウント・トーマ周辺のピアーシズ・パスで2日、落雷が発生し、その近くでロッククライミングをしていた17歳の少年と20代の男性は身動きがとれなくなった。
同日午後8時40分ごろ、救助チームが派遣され、2人の捜索が開始した。ブルー・マウンテンズ警察、救急特別事故アクセスチーム、地方消防サービスの隊員らは翌日3日午前2時ごろ、何時間にもおよぶトレッキングを経て無事2人を発見した。しかし、霧が発生していたため、2人をヘリで搬送することが難しく、2人は救急隊員らとともにブッシュで一夜を過ごした。
少年は落雷の後に落下し、背中と足を負傷していた。翌日になっても濃い霧が晴れることはなく、ヘリで安全に搬送する計画を断念し、午前10時ごろ、別の救助チームが到着した。救助隊員に支えられながら、2人は遭難してから17時間後に無事救出された。2人は駐車していた車まで戻り、そのまま車で帰宅した。
今回、2人がラジオビーコン(EPIRB)を持っていなかったために救助が難航したことから、警察はブッシュウォーカーに対して安全面における適切な事前対策をするように促した。