【メルボルン27日AAP】 VIC州ポートランド沖合で今週、希少種とされるミナミセミクジラの赤ちゃんが母親と泳いでいるのが目撃された。同種の赤ちゃんクジラが確認されたのは、今シーズン初めてとなり、環境団体関係者らからは、希少種クジラの赤ちゃんが増えていることに、喜びの声が上がっている。
VIC州南西部では毎年5月~10月にかけて、約250~300頭のミナミセミクジラが見られ、地元写真家のクリス・ファレル氏ら数人が飛行機から赤ちゃんクジラとその家族の写真の撮影に成功した。VIC州環境省のワトソン氏は「希少種の赤ちゃんクジラが増えることは非常に嬉しい」と述べた。
赤ちゃんクジラの多くは6月頃に同海域に到達すると、ここで数か月間を過ごし成長を待った後、食料を得られる南極海へ移動する。昨年のシーズンには、過去最高となる7頭の赤ちゃんクジラがVIC州のワランブール沖合で誕生したことが確認されている。