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ボーダフォンの顧客情報が流出

【メルボルン9日AAP】   携帯大手ボーダフォンの数百万人分の顧客情報がウェブ上に流出した。流出内容は、名前、自宅住所、運転免許証番号、クレジットカードの詳細など。フェアファックス新聞によると、犯人グループは同社を脅迫するために一部の個人情報を流出させたという。

ボーダフォンの個人情報は、社内システムではなくインターネットサイト上に保管されているため、SMSを含む通話番号、通話時間、発信場所などの情報にどのコンピュータからでもアクセスが可能。流出の全容は不明であるが、何千人ものユーザが、同社の約400万人の顧客アカウントにアクセスするログインを入手している可能性もある。

シドニー工科大学オーストラリア通信法センター長のフレイザー氏は、プライバシー保護義務に関する同社の違法行為であるとし、「誰の情報でも閲覧できるという事実は、プレイバシーの侵害に当たり、犯罪への悪用につながる可能性もある。あるまじき緩慢なセキュリティだ」と語った。

ボーダフォンの小売業者では、各店舗のユーザ名とパスワードはスタッフ間で共有され、3ヶ月ごとに変更されているという。ボーダフォンの広報担当者は、同社は速やかにセキュリティの調査と見直しを行うと発表した。

 

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