【シドニー17日AAP】 オーストラリア政府はアフガニスタン政府との合意のもと、難民の基準に達しなかったアフガンの亡命希望者を今後母国に送還する予定であることを発表した。
ボーウェン移民相は、アフガニスタン政府との了解覚書は密入国あっせん業者や非難民に対する国境対策を強化する画期的なものと語った。一方で、アフガン国内に潜伏するタリバンやそのほかの問題に苦しむ難民がこの合意に影響されるべきではないと強調した。
2008年以来、アフガニスタンから約4300人の亡命希望者がオーストラリアに到着し、その半分が船で到着している。2国間の合意のもと、正式に難民と認められたアフガン人はオーストラリアに滞在することが許可されるが、基準に達しなかった場合は自動的に母国へ送還される可能性がある。
ボーウェン氏は「送還は明日、明後日に行われるということではない。重要なことは、これらの人々が送還される制度があり、今後送還が行われるということである」と語った。