国際

諜報活動連携の情報、ウィキリークス

【シドニー22日AAP】  米国外交公電が漏洩し、オーストラリアの諜報機関が中国、北朝鮮、イランの機密情報を入手するため、米国および日本と諜報活動の連携強化を図っていたことが明らかとなった。また、日本の機密文書取り扱いに対するキュリティの甘さに深刻な懸念があり、共同作業の試みの妨げとなっていたことも明らかとなった。

この情報は、日本、米国、オーストラリアの3カ国の諜報活動連携に関する米国大使館の機密文書を内部告発サイト「ウィキリークス」が入手し、フェアファックス新聞に提供したもの。2006年にこれらの3カ国で、中国の経済力と軍事力の成長に対応した大きな動きがあったこと、また北朝鮮とイランがもたらす問題とテロの脅威から、東京、ワシントン、キャンベラ間の諜報活動の協力関係が促されたことが示されている。

当時のハワード元首相とブッシュ米元大統領との間で、米国の機密情報のオーストラリアへの提供拡大の合意が交わされた後、オーストラリア情報保安部はセキュリティの強化を実施した。一方、日本政府はセキュリティ向上の必要性を認めるものの、改善は難しく、政治的関心によることを強調したという。

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