【ブリスベン31日AAP】 洪水による多大な被害を受けたQLD州に接近している2つのサイクロンのうちの「アンソニー」が31日午後10時ごろ、ボーウェン近くの海岸を横断した。
気象庁はカテゴリー2の「アンソニー」による影響で、エアとマッケイの間の地域では最大時速155キロの強風が吹き荒れたとした。
ルシンダからサリーナまでの海岸部と内陸部では24時間以内に一部の地域で時速130キロの強風と200ミリの豪雨が発生する予想され、気象庁は住民に警戒を呼び掛けている。
気象局によると、サイクロンはすでにカテゴリー2から1へと勢力を弱めているという。バーデキン・シャイアのマクローリン市長は、地域住民は28日から準備を始め、懐中電灯、バッテリー、水などの蓄えを用意していたと語った。
また、30日午後にはバヌアツ共和国の沖の熱帯性低気圧がサイクロン1へと勢力を強めていることがわかった。このサイクロンは今後も勢力を強め、早くても2月3日までに同州海岸に接近する見通し。気象庁は「このサイクロンは非常に規模が大きく、危険なサイクロンになるだろう。カテゴリー3か、それ以上。悲劇的な被害を引き起こすだろう」と予想している。