国際

エジプト騒乱で豪人の脱出始まる

【キャンベラ2日AAP】   大統領の即座退陣を求めるデモの拡大化で混乱が続いているエジプト・カイロでは、同国にいるとみられている1200人のオーストラリア人のうち半数が国外脱出を希望している。

既に30人以上のオーストラリア人がカナダの飛行機でエジプトを脱出しているが、3日未明には、連邦政府が用意した最初の便が412人のオーストラリア人を乗せ、カイロからドイツ・フランクフルトに到着する。また、カンタス航空はエジプトを脱出するための便を無料提供しており、ギラード首相は同航空会社に対して感謝の意を述べるとともに、政府としても必要であればさらなる飛行機便を用意するとした。

カイロのデモの発端となったのは、エジプトのムバラク大統領が退陣表明をしたものの今年後半までは大統領の座を譲らないと発表したことで、即座辞任を求める国民の声が全国に広まり、デモが大型化した。ムバラク大統領の決定にはオバマ米大統領も賛成しておらず、即座退陣の直接要求こそしなかったものの、「平和的な政治改革が今すぐ必要だ」と述べた。

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