【キャンベラ6日AAP】 オーストラリアのビンスキン国防参謀総長は、中国が南シナ海で軍事的影響力を強めていることで、アジア太平洋地域の近隣諸国から「信用を失った」とする見解を示したことが分かった。中国は南シナ海に建設した人工島について、国防戦略と説明している。
ビンスキン国防参謀総長は、6日の退任に合わせフェアファクス・メディアの取材に応えた。同総長は、南シナ海における中国の動きについて、あらゆる報道から軍事化を進めていることは分かるとして、「もし地域のリーダーになりたいのなら、行動から信頼を得る必要がある」と述べた。
さらにビンスキン国防参謀総長は先にも、自身が総長に就任した2014年以降、中国の路線がますます独断的になっていると懸念を示しており、中国をはじめとする野心的な国に対し「地域の安定を壊すな」とのメッセージを送ってきた。