【キャンベラ14日AAP】 デーリー・オーストラリアは、今夏の洪水、山火事、サイクロン「ヤシ」の影響で、2010年~2011年度の生乳生産量が91億~92億リットルから90億~91億リットルへとなり、少なくとも1億リットル減少すると予想している。しかし、14日に発表された年間予想では、自然災害による影響の全貌はいまだ不明としている。
QLD州では約350箇所の農場が冠水し、40箇所で生乳の出荷が不可能になった。一方、VIC州では100箇所の農場が洪水の被害を受けた。多くの農場は洪水によって莫大な経済的損失を受けた。
今回のデーリー・オーストラリアの予想では、現在2、3リットル入りの牛乳を1リットル1ドルで販売している大型スーパーによる価格競争についても言及されている。消費者はブランド牛乳の購入を避ける可能性があり、加工業者と小売店との契約交渉も難航することが予想される。