【メルボルン17日AAP】 南極海で毎年行われている日本の捕鯨活動に関して、日本政府は、反捕鯨団体による妨害行為を理由に一時中断することを発表したが、現在までに捕鯨が予定よりも早期に終了したという確実な情報はまだ入っていない。
日本の水産庁は、反捕鯨団体「シーシェパード」による妨害で、捕鯨活動船の乗組員の安全が危ぶまれる可能性があるとして、今月10日、活動の一時中止を発表した。「現在、状況の調査中であり、捕鯨活動の早期終了も視野に入れているが、今のところ何も決定していない」と水産庁。
現在、ニュージーランド南東2000海里の地点にいるシーシェパードのワトソン船長は、日本の捕鯨母船は南・南極海に向かって進行しているところが確認されており、また捕鯨活動を再開するか、もしくはこのまま西に方角を取り日本に帰国することも考えられると話した。また、今年の日本のクジラ捕獲数は現在までにわずか50頭程度で目標捕獲数を大きく下回っており、同団体の妨害活動が功を奏していることを強調した。同船長は、日本の捕鯨船が間違いなく南極海を離れるまでは活動を行うとしている。