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難民船事故の生存者 勾留所から解放へ

【キャンベラ20日AAP】   昨年12月にクリスマス島沖で難民船が大破し、50人もの亡命希望者が死亡した事故で、生き延びた11人が今週にも移民収容所から解放される。ボーウェン移民相は17日、この事故で孤児となったイラン人の少年(9)とその親戚が近日中に解放されることになると発表した。生存者11人中子供は3人で、シエナ君はそのうちの1人。

シエナ君とその親戚らは先週、シエナ君の父親らの葬儀に出席するため、政府によってシドニーへ移送された。その後、シドニーで暮らす親戚がシエナ君の世話を申し出たにもかかわらず、ボーウェン氏はシエナ君らをクリスマス島へ引き戻した。人権擁護団体のニューハウス弁護人はシドニーの親戚に代わり声明文を発表し、「家族はシエナ君がシドニーからクリスマス島へ引き戻されたことに関してコメントは控えたいとしている。ただ、シエナ君の安全を祈るばかり」とした。

みどりの党のハンソン・ヤング氏は、シエナ君に関する政府の対応は「失敗」だったとし、オーストラリアの移民収容所に現在1065人もの子供が収容されていることは遺憾だと語った。「我々は手続きを迅速化し、収容されている多くの子供や家族を解放することが絶対的に必要。しかし、長期的にも修正していく必要もある」と語った。

 

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