【キャンベラ21日AAP】 オーストラリアの大学に在籍している留学生約3万6000人を対象に実施した豪大学協会による調査の結果、86%がオーストラリアでの大学生活に満足していると答えていたことがわかった。また、この2010年度留学生指標では、75%がオーストラリアでの留学や滞在を他人に勧めると回答していたことが判明した。一方、70%がケータリングのサービスに不満を示し、食事は不健康で値段が高いと回答した。
また、最近は留学生を狙った卑劣な暴行事件が発生しているにもかかわらず、ほとんどの留学生が大学のキャンパス内は安全だと感じていた。しかし、公共交通機関については安全と感じている割合は70%にとどまった。
満足度の低さは、雇用機会、エンプロイヤビリティー、キャリア・アドバイスと関連性があることが指摘され、「オーストラリアの大学は、授業料の返済に直面している学生は仕事の機会を得ることを卒業の際に重要視していることを認識する必要がある」と報告書はまとめている。
豪大学協会のウィザーズ会長は、調査結果の多くは肯定的なものだったが、オーストラリアでの留学生の生活を改善するためにさらに努力すべき点はあると語った。「たとえば、報告書ではオーストラリアでの生活における学生の期待と実際の経験に食い違いが確認された」とウィザーズ氏。