【シドニー23日AAP】 来月26日に行われる州選挙を控え、NSW州ではケネーリー現首相の再選が危ぶまれる声が高まっている。そんな中、23日に発表された市場調査「ニュースポール」によると、現与党の労働党の支持率はわずか38%。対抗馬の保守連合は62%を獲得した。先週発表の「ニールセン・ポール」でも66:34で保守連合の支持率が労働党のそれを大きく上回った。
ニュースポールが1月から2カ月にわたって行ったこの調査結果では、労働党は来月の州選挙で30以上の議席を失い、92ある下院議席ではわずか20ほどしか維持することができないだろうという予想が発表された。
ケネーリー首相のリーダーシップについては疑問を投げかける声が就任当初から聞かれていたが、選挙前にその決定打となったのは州の電力民営化問題で、強引に民営化を進めようとするケネーリー首相の行動に不満の声が多数上がっている。
ケネーリー首相は今回の調査結果を受けて「今度の選挙は厳しいものになると常に言ってきたが、まさにそのとおりのようだ」と話した。また選挙の日までは、州の将来について州民に自分の見解を語り続けたいとも述べた。