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炭素価格制度 12/13年度施行

【キャンベラ24日AAP】   ギラード首相は24日、気候変動対策の一環として、排出される二酸化炭素に価格をつける「炭素排出価格制度」を2012年7月1日に施行することを発表した。これにはオーストラリア緑の党及び無所属の2議員の支持を表明している。

同制度は、燃料使用などにより排出される二酸化炭素に価格を設定するもの。今回の発表によると、来年7月の施行後は固定価格で、早くて2015年には変動価格のETS(排出権取引制度)に移行するという。また固定価格からETSへ移行する12カ月前には制度の進行状況を調査し、変動価格へ移行する際に障害がないかを調べるとしている。

ギラード首相は「同制度導入により得られた収入は、国民生活及び企業の炭素排出削減対策の支援、または気候変動計画に費やされる。もちろん、同制度により生活が苦しくなった世帯への援助も提供する」とし、今後はオーストラリアも環境保全及び将来の経済発展に向け、炭素排出量削減の努力をすべきだと話した。

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