【パース3日AAP】 第1次世界大戦で実際に戦場に出た最後の元兵士とみられている男性が、3日、110歳の誕生日を祝った。
現在、WA州パースの老人施設で生活をするクロード・チュールズさんは、1901年、イギリスで生まれ、15歳で英国王立海軍に入隊。戦艦に乗船するなどした後、パースに近いフリーマントルに居を構え、1926年、王立オーストラリア海軍に配置された。チュールズさんは、第2次大戦では日本軍の攻撃に備えるためフリーマントルにて港や石油貯蔵タンクの破壊業務を担当するなどした。
現在は盲目で、聴力もほとんどないというチュールズさんと98歳で他界した妻の間には子供が3人おり、孫は13人、ひ孫は26人、玄孫(やしゃご)も2人いる。息子のエイドリアンさんは「確かに父は両大戦に出兵したが、あくまで仕事としてであり、戦争を嫌っているし、アンザック・パレードにも命令されなければ参加したことはない。セレブリティのような扱いだが、それは他の人が亡くなったからであり、父はあくまで凡人だ」と話した。
第1次大戦には世界中で7000万の兵士が出兵した。先月27日、やはり第1次大戦の元戦闘兵、米国のフランク・バックルさんが享年110歳で亡くなったため、チュールズさんが第1次大戦で実際に戦場に出た最後の人とみられている。またイギリスに住むフローレンス・グリーンさん(110)も第1次大戦中に王立空軍に属していたが、実際に戦場には出なかった。