【キャンベラ7日AAP】 ビジネスコンサルタントのグラント・ソントン社の調査の結果、オーストラリアは女性が上級管理職に就く割合が世界の平均を上回っているものの、1位のタイとは大差があることがわかった。
オーストラリア国内の民間企業で上級管理職に就く女性の数は、2009年以来4%増加し、オーストラリアは世界平均の20%よりも多い27%の16位だった。しかし、タイでは上級管理職の45%を女性が占めており、オーストラリアの現状にはまだ改善の余地がある。
グラント・ソントン社の責任者である二コール・ブラッドレイ氏は「タイがトップになったことに驚く人がいるかもしれないが、我々は拡大家族、ベビーシッター、保育園、チャイルドケアなどの外部の支援が充実していることが女性の仕事復帰を容易にしていると考えている」と話した。
ブラッドレイ氏は、オーストラリア国内においてもチャイルドケアへのアクセスや利用料金を改善することが女性の仕事復帰を助けるだけでなく、上級管理職に就く女性の数を増やすだろうとしている。企業は、「ファミリー・フレンドリー」政策や柔軟な勤務形態を提供するなど、取り組むべきイニシアティブは数多くある。コンサルタント会社は、女性雇用者のスキルを積極的に改善することに焦点を当てたスポンサーシップ・プログラムを実施することを推奨している。