【キャンベラ13日AAP】 2017/18年度のオーストラリアへの移民者数は、前年比10%減の16万2,417人となり、ハワード政権以来の最低水準となったことが分かった。規制の強化が減少の背景にあるとみられ、ビザ申請の却下率は46%増だったほか、技術移民の数は1万2,000人減少した。
連邦のダットン内務相は、「オーストラリアの一員となる人たちが、福祉に頼るために来るのではなく、働くために来ることを確実にした結果だ」と説明。家族の呼び寄せによる移民者数も、15%減の4万7,732人となった。
一方、オーストラリア産業グループのウィロックスCEOは、移民者数が政府が計画した年間19万人の上限から減ったことを遺憾としており、「経済および社会的な恩恵を考えると、18/19年度には再び上限に近い人数を受け入れて欲しい」と要請した。