【ワシントン9日AAP】 米ワシントンを訪問中のギラード連邦首相は9日(現地時間)、米連邦議会で演説を行い「大胆さを持って経済・安保問題に取り組んでほしい」と訴えた。
ギラード首相は、今年1月に開かれた第112回米連邦議会において演説を行った最初の外国高官となった。また、上下院の共同会議で演説をしたオーストラリア首相としては、ホーク、ハワード両元首相に次いで3人目。
首相は「親友として言いたい。今までの米国がそうであったように“大胆に”変革を行ってほしい」と話した。またアフガニスタン問題については、同国内での改善に安堵したとしながらも、派兵撤退については、同国の安全部隊への警備引渡しは慎重に行うべきとして、さらに数年は要することを示唆した。
また、アジア太平洋諸国経済の上昇について「この時代を定義するもの」とし、中国に対しては、今後も“善良な地球市民”としての存在を保つよう協力していくとしたが、豪中両国の違いは明確にしていくとも述べた。さらにG20(20カ国・地域)での米国のリーダーシップに今後も期待しているとも話した。