政治

移民勾留センターの難民脱走 政府調査へ

【パース13日AAP】   クリスマス島の移民勾留センターで2件の脱走事件が発生したことを受け、連邦政府は勾留センターを管理する警備会社のセルコ社が契約に違反している場合、同社に対してなんらかの措置をとる姿勢を示した。

12日夜、最初に脱走した難民約200名がセンターに戻ると、その数時間後に100名以上のグループが再びセンターから脱走した。

移民・市民権省とセルコ社は脱走者に対し、センターに戻るよう促している。11日に脱走した最初の200名は、センターを抜け出した後、島の反対側にある空港へ向かい、センターでは緊張が高まった。

ダーウィンで収容されている難民のチャラウィさんによると、「大部分は空港へ向かい、そのほかは海岸に行き、センターに収容されている難民の悲惨な状況を伝えるために写真を撮ろうとした。その後、疲労と空腹を感じた多くの難民は、週末に再び空港へ戻りたいと願いながらセンターへと戻った」と語った。

ギラード首相はキャンベラで13日、状況は十分に把握しており、難民の足取りが不明になることはないと語った。政府は、セルコ社による契約違反の有無を確認するため、今回の脱走事件を調査し、違反が確認された場合、適切な処置をとるとしている。

チャラウィさんは、難民らが脱走を決意した理由は難民の数が増加したために保護ビザ取得への希望を失ったからと説明した。

 

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