【キャンベラ16日AAP】 連邦外務省は16日午後、東日本大震災に絡んだ最新の渡航情報を発表。その中で、東京及び被災地周辺に住むオーストラリア人に対して「とどまる理由がないのなら出国すべき」と述べた。
これについて外務省は、あくまで現地のインフラ問題や余震が続いているためであり、福島の原発事故から流出している放射能問題には関係ないとした。また、地震発生時に被災地にいたとみられる94人のオーストラリア人と現在でも連絡が取れない状態であるとし、生存確認を引き続き行っているとした。
一方、被災地で救援活動を行っていたNSW州の消防隊員2人が軽度の被ばくをした。2人は、米軍のヘリコプターに搭乗していたが、緊急事態のため、問題となっている福島第1原発から約60メートルの地点にある福島空港に着陸した。放射能は隊員がはいていた靴から検出されたが、低レベルで身体に影響を及ぼすものではないという。隊員2人は検診を受け、既に業務に戻っているという。