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ジェットスター 社内で上司のいじめ?

【キャンベラ31日AAP】   連邦議会の無所属議員が、ジェットスター航空の上層部が操縦士に宛てたという電子メールを公開した。その内容は、疲労を訴える操縦士に対して上司が嫌味な文章で叱咤するもので、同航空会社の「社内いじめ」が明るみにになった。

ゼノフォン議員は、上院での審問会でこの電子メールのコピーを配布。内容は、長時間勤務による疲労を訴える操縦士たちに対し上司が「しっかりしろよ、お嬢ちゃんたち。お前たちは疲労困ぱいしてるのではなく、ただ軽く疲れているだけ。仕事が嫌なだけだろう」といったもの。同議員は、ジェットスターの社内では上司のいじめが存在することが電子メールで明らかにされたとし、いじめが原因で操縦士が疲労感を社内で訴えることができないのは問題だとした。

ジェットスター航空のブチャナンCEOは先の聴聞会で、同社の操縦士は定められている最高勤務時間である週25時間よりも短い平均週18時間の勤務時間で稼動させ、乗務員の疲労回復を図っているとした。また、親会社であるカンタス航空のジョイスCEOは、勤務外の操縦士の行動を管理することは不可能とし、操縦士の体力管理は会社と操縦士個人の両方で行われるべきであるとした。

一方、ジェットスター航空の国内線のある女性乗務員によると、疲労が原因で勤務シフトを調節しなければいけなくなった乗務員に対して会社の対応は冷たく、社内モラルは非常に低いと話した。

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