【メルボルン4日AAP】 4日は地雷に関する啓発のための国際デー。オーストラリアは4年間で2000万ドルの資金をかけてアフガニスタンの地雷撤去活動を行っており、これにより多くの人が農業に従事できるようになっている。
アフガニスタンは、1979年のソビエトによる侵攻の際、多くの地雷が埋められ世界でも有数の地雷埋設国となっている。オーストラリアは2009年から、アフガニスタンに対して80万平方メートルに及ぶ土地の地雷除去、6000人に対する地雷防止教育、また20人へのリハビリ専門の理学療法士研修などの援助を行っている。
ラッド外相は、「地雷やクラスター爆弾は世界で何千人もの無実の民間人を犠牲にし、貧困と絶望を生み出している。オーストラリアにとって最も大きな地雷除去活動であるアフガニスタンでの活動を継続し、最終的には780万平方メートルの地雷除去を目指したい」と語った。
オーストラリアは過去10年以上に渡り、ラオスで500万平方メートル、カンボジアで3200万平方メートルに及ぶ地雷除去活動の他、義肢、車椅子、リハビリテーションなどの援助を施し、地雷被害の生存者が社会復帰する上で広く貢献している。