【キャンベラ12日AAP】 ギラード政権は、長期にわたり議論されてきた女性兵士を戦場の第一線で活動させるかどうかの問題について、これを禁止する法律を削除する方向で検討を進めている。
現在の法律では、女性兵士は国防軍の業務の93%に携わることが認められているが、戦場で第一線に出ることは禁止されている。これについてスミス国防相は、男性中心の軍の風潮を変えるいい機会だとして、女性でもすべての業務に参加できるようにすべきだとした。連邦政府のブロデリック性差別委員もこれに賛成としているが、一方で、本隊の任務では体力的問題で女性兵士がいきなり男性と対等に業務を行うことは無理ではないかという考えも述べた。
野党のアボット党首もこの問題に関する政府の姿勢を支持するとしたが、その一方で、与党がこの問題を今、持ち出したことについて、先日発生した国防学校でのスキャンダルが絡んでいるのではないかと指摘した。
先日、オーストラリア国防学校の女子生徒は、男子生徒との性交渉の映像がインターネットを通じて放映されていたことを暴露したばかり。