【キャンベラ１５日ＡＡＰ】　　　連邦政府のスワン財務相は、来月発表の連邦予算について、自らが過去３回携わった予算編成時と全く同様、困難なものになるだろうと語った。

同相はこれまでも、来月１０日発表予定の予算編成が「厳しい」内容となると繰り返し述べている。その結果、医療研究費の削減や、非雇用者の雇用機会を促進するための福祉制度の全面的見直しが実施されるのではないかとの憶測がされている。

これに関して緑の党のブラウン党首は、同党が連邦予算案を阻止するつもりはないとしながらも、同案が不公平な場合は、「周辺での」変更を求めると述べ、「責任ある行動によって、国民により良い結果をもたらすことができるなら、自党はその実現に努める」と語った。

一方、米国ワシントンで開催中の２０カ国・地域財務大臣会議に出席中のスワン財務相は、中東と北アフリカの不安定状態や日本での一連の出来事が、オーストラリアにも影響を及ぼすだろうと述べた。また、オーストラリア国内で発生した夏季の自然災害に伴う再建費用や政府歳入額の減少が、予算の最終決定に短期的な影響を与える可能性も示唆した。