【メルボルン28日AAP】 VIC州のアフリカ系コミュニティは28日、報道大手セブン・ネットワークが番組の中で反アフリカ感情を煽るような発言をしたことは容認できないとして、同社前で抗議行動を行った。また、先に発生した事件で犠牲者となった、19歳のアフリカ系女性を追悼した。
セブン・ネットワークは今月8日に放送された報道番組「サンデー・ナイト」の中で、メルボルンで発生しているアフリカ系ギャングによる暴動、テロ行為、略奪などについて、今後明らかにしていくとコメンテーターが発言。これに対し、抗議行動を計画したアフリカ系コミュニティは「恥ずべき行為」と非難し、謝罪を求めていた。
一方、連邦のターンブル首相は先に、メルボルンで発生しているギャング犯罪について「アフリカ系のギャングが存在しないとは言えない」と述べ、公正に問題を扱う必要があるとの考えを示したほか、ダットン内務省は、女性の殺害事件とギャングには関連があるとの見方を示している。