国際

首相、日本の被災地訪問を要望

【キャンベラ18日AAP】   ギラード首相は今回初めてとなる北アジア訪問で、東日本大震災の被災地も訪問したい意向を示した。

ギラード首相は、20日から1週間、東京を皮切りに日本、韓国、中国の3カ国を歴訪予定。3カ国は、オーストラリアの輸出先、また貿易相手国としても上位を占めており、オーストラリアの最大のパートナーとなっている。昨年は韓国、日本との3か国会議に出席したが、今回は初めての2国間協議となる。また中国とは就任後はじめての会談となり、若い首相にとって最大の外交手腕が問われる模様。

日本では3月に起きた大震災で数万の命が失われ、被災地復興に対するオーストラリアの支援を強調する。天皇陛下や官首相他、主な閣僚とも会談を行う予定。貿易や捕鯨についても話し合うが、会談の焦点は日本の復興への強い関心を伝えることであり、週末には被災地を訪問することを希望している。

その後のソウルでは朝鮮戦争60周年記念式典や、25日のANZACデーミサに参列し李明博大統領や金黄植首相と会談する。韓国政府閣僚とは安全保障および経済問題、その中で、両国間の自由貿易協定を今年度末までに締結出来るよう論議する。さらに在韓米軍のシャープ司令官とも会談する。

北京では政治、経済の指導者と2日に渡って会談予定。経済面では自由貿易協定締結に向けての話し合いを最優先し、胡錦濤国家主席や温家宝首相と会談する。中国にとって微妙な人権問題や温暖化問題に言及するかどうかは明らかではない。

ギラード首相は29日には英国に向かい、ウイリアム王子とキャサリン・ミドルトンさんの結婚式に出席する。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら