【キャンベラ30日AAP】 先週末行われた5つの補欠選挙での大敗を受けて、「政府が掲げる企業税減税は破棄するべき」との声が与党内であがっている。
自由党のルーク・ホワース議員は、「現時点で上院を通過できないのなら、次回選挙に持ち込む意味がない」「可決できなければ諦めて次に進むべきだ」とスカイニュースで述べた。TAS州の自由党議員らも、「企業税減税により学校や病院の資金が減る」という労働党のメッセージが、選挙結果に影響を及ぼしたと考える。与党内で、“上院を通過しなければ破棄”を大きく支持する動きがあるもようだ。
野党のショーテン労働党党首は30日、「ターンブル首相は企業税減税を破棄し、首相官邸の鍵を置いて去るべきだ」とコメントした。
ターンブル首相は今も同政策を支持するが、次回選挙への言及はやめた。「上院で棄却された際に同政策を選挙に持ち込むのか」との質問に対し、コーマン予算相は「そのつもり」と答えている。