【キャンベラ31日AAP】 オーストラリア国内での石炭火力発電所建設に向けた投資を日本に誘致する目的で、ジョージ・クリステンセン国民党議員が訪日している。
オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)によるエネルギー市場に関する報告から、ACCCはクリーン・コール技術への投資を連邦政府に求めていると国民党は考える。高品質の石炭の世界的需要は高まっており、オーストラリアが供給するアジアでは特に顕著だ。
連邦のキャナバン資源相は、日本は高性能・低排出のクリーン・コール技術でパイオニア的存在だとして、日本政府や主要企業宛の手紙をクリステンセン議員に託した。手紙は、独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、経済産業省の石炭部門に届けられる。同議員の旅費は、2006年に石炭会社の支援を得て設立された「コール21ファンド」が持つ。
ハワード政権時代に資源相を務め、現在QLD州資源協会代表のイアン・マクファーレン氏は、「高品質の石炭を含むオーストラリアの資源を、高性能・低排出の発電所でフル活用するのは常識だ。QLD州は建設場所として理想的」と語った。