【シドニー21日AAP】 21日、オーストラリア・ドルは、対米ドルで1豪ドル=1.0773米ドルという、1983年の変動相場制度移行以来の高値をつけた。
オーストラリア・ドルは、東日本大震災発生直後の3月17日、対米ドルで1豪ドル=0.975米ドルに下落。これは4カ月ぶりの低値だったが、それから21日までのわずか1カ月で0.10米ドルも跳ね上がったことになる。要因として、金・銀など商品価格が記録的上昇をみせていることや、投資家の米ドルに対する興味が薄くなってきたことが挙げられている。
専門家によると、米政府による経済刺激策が終了することで量的緩和策が求められており、これが米ドル安を招いているという。また、米経済の現在の安定は米ドル安が要因であるともしている。