【ブリスベン23日AAP】 今年2月3日に発生したサイクロン・ヤシに被災したQLD州最北部の雇用者に対し、連邦政府は経済的支援を延長することを決定した。
スワン首相代行兼財務相がケアンズで行った発表によると、雇用者への賃金支援期間を13週間延長し、合計26週間にするという。また、支援の申請期日も5月13日から6月30日に延ばし、対象地域もケアンズ議会行政地区の南部を含めるよう拡大する予定。
スワン氏は、「労働者の雇用を維持するために雇用者を援助しなければ、結果として、労働者が仕事を求めて家族を残し、地元を離れざるをえなくなるだろう」と述べた。また、「この追加的支援は、経営が回復するまでの間、地域社会の結束を維持する手助けとなり、ひいては家族が一緒に暮らせることを意味する」と語った。
さらに同氏は、「支援地域は砂糖やバナナなど、回復にかなりの時間がかかる恐れのある少数の主要産業に依存しているので、今後数ヶ月間にわたり、多大な経済的問題に直面する」と述べ、支援延長の重要性を強調した。