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国内経済格差広がる

【キャンベラ31日AAP】   “ラッキーカントリー”と呼ばれるオーストラリアだが、新たな報告から国内の不平等さが明るみになった。

社会サービス評議会(ACOSS)とニューサウスウェールズ大学が行った調査の結果、最も裕福な1%の収入は週およそ1万1,682ドル、最少はわずか436ドルだった。一方でオーストラリア政府統計局(ABS)の経済格差に関する調査によると、2008年の世界経済危機以降、収入格差は頭打ちになっている。

しかし、世帯資産に関しては当てはまらない。国内で最も裕福な世帯20%の資産(平均290万ドル)は53%上昇したのに対し、最も困窮する20%の資産(平均3万ドル)は9%減少した。ACOSSのカサンドラ・ゴールディー責任者は、「不平等さを好況の副産物と見なすべきでない」と指摘。先立って法制化された所得税減税や、生活保護費を引き上げないなど、さらに状況に拍車をかけていると分析する。世代別では、64歳以上の資産は2003年から2015年で57%増加、35歳未満は22%増加だった。

資産5,000万米ドル(6,500万豪ドル)超の富裕層の数で、オーストラリアは世界5位。

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